「どうした?永瀬。大丈夫か?」
ヨウくんのその言葉で私は今何をしてるのかを理解した。
「あ、うん…大丈夫!」
「着いたよ」
「うん!」
まつりの家にお邪魔して、
まつりの様子を伺ったけれど、
寝不足と忙しさと
バレー部のキャプテンというプレッシャー
そして、
ストレスが一気に来て、
部活の練習中に倒れたんだとか。
「でも、明るいまつりの顔が見られて、
よかったあ!」
「ありがとう!愛ーっ!」
「つか、無理すんなよ?
まつり…!もうひとりじゃないんだからよ。
湊が居るだろ?」
「…うん……湊が居るもんね…」
そんな話をして、
持ってきたケーキをみんなで食べて、
私とヨウくんは
まつりの家を後にした。



