別に…
話しかけたくなかったわけじゃないけど。



どうしていいか分からなかった。



圭ちゃんはもう、
いつでも、私と離れる準備は出来てる。


だけど私は?



私はそうじゃない。



好きという気持ちが募るばかりで、
嫌いになんてなれなくて。


好きなのに…

伝えられなくて。



圭ちゃんから離れるなんて考えてもなかった。



いや、分かってたけど。


いつか離れないといけない日が
来ることは分かっていたのに。



分かろうとしなかった。


考えようとしなかったんだ。