『あ、永瀬か?』


「あ、ヨウくん!どうしたの?」


『いや、今なにしてっかな?って思って。』


「今?今は…お姉ちゃんたちと撮った写真見てた。」



私はそう答えて、少し出た涙を拭いた。



『そうなんだ。あ、そうだ!
まつりが体調崩したらしくてさ、
見舞いに行こうと思ってんだけど
一緒に行くか?』



…え…?


「え!まつりが!?
ほんとに!?知らなかった!
うん!行く!!」



私は思わず立ち上がり
そう言った。



『分かった。迎えに行く
準備して待ってて』


ヨウくんがそう言って電話を切った。