言葉にするのが怖くて、
本当になっちゃう気がして
言えなかったけれど。



多分きっと、


圭ちゃんはもう、
私が居なくても、
大丈夫なんじゃないかな?



そう思う。


私はこの言葉を口にすることは
絶対にできない。

圭ちゃんは私が居なくても
大丈夫かもしれないけれど、


私が…



私が圭ちゃんがいないと、



ダメなの。



本当にダメなの。



好きという気持ちは伝わらなくても、

そばに居られたら…



それだけでいいの。




だから…言ったりしないけど、
圭ちゃんはもう、変わってるし、
ちゃんと前を向けてる。



私はそう思いながら
写真を胸に抱きしめ、目をキツく閉じた。