「…愛。本当にありがとう。
俺はまだまだ気持ちを変えられないけど、
愛がいれば俺は変われる気がするんだ。」
圭ちゃんは私の背中にそう言う。
「何言ってるの?幼なじみじゃない!
誰にも切ることができない。
そんな強い絆があるじゃない。」
「…そうだな。」
「ありがとうね?圭ちゃん。
大学…頑張って」
私はそう言い残し、
家へと入った。
「…ふふ…もう、…圭ちゃんは
本当にずるいよ…」
私は玄関先で座り込み、
もらった小さな箱を抱きしめ
泣いた。
嬉しくも悲しくもある
忘れられない…
ホワイトクリスマスになった。



