「…ね、寝られなかった…」 昨日圭ちゃんから 進学すると聞いて、 県内なのか、県外なのか、 一人でズルズル考えてしまって 全然寝られなかった。 「…学校いこ…」 ドカッ…! 「痛っ!!」 扉に頭を激突させて 座り込んだ。 私、何やってんだろ… バカみたい。 そう言って頭を押さえて 部屋を出た。 「…大丈夫? すごい音…聞こえたけど…」 「お母さん…おはよ! 大丈夫大丈夫!ちょっとぶつかっただけ」 ドアにね……