そして結局声をかけられずに 家についてしまった。 「…寒いから」 「え?」 家に入ろうとした 圭ちゃんの声が聞こえた。 「寒いから、暖かくしろよ?」 「…う、うん!あ、りがとう……」 聞くチャンスなんじゃないかな…? 今、今。 「……あ、あの…!」 「ん?」 「……し、進学するの? ……就職、するの?」 私はぎゅっと目をつむり、 下を向いた。