「そうですね…もう卒業…」
「うん…長かったのか短かったのか…
なんか分かんないー」
少し頭を抱えてそう言う由奈ちゃん。
「…私は早く感じました…」
ここ何ヶ月かの間で
すごく色んな事があって。
ものすごく早く感じた……
「…でも、華が死んでから
もう2年が経つって思ったら、
なんだか、早い気もするね…?」
「…そうですね…
あ、そういえば由奈ちゃんは
進路決まりましたか?」
「…一応ね!
県外に行くことにはなるけど、
保育士になるための専門学校に決まったの。」
「県外ですか…
由奈ちゃん似合ってますね!保育士!」
県外と聞いて少し寂しかったけれど、
由奈ちゃんが保育士になる夢のためなら。
応援する…!
「…頑張ってください!」
「ありがとう…!愛ちゃーんっ」
由奈ちゃんは私に抱きついてきた。
少し苦しかったけど
暖かくてとても心地よかった。



