諦めずにずっとそばにいてよかった。 圭ちゃんがこんなにも私を見てくれた。 圭ちゃんのそばに居るのが 私でよかったんだ……。 私はそれだけで、 ただそれだけで、 幸せだった。 お姉ちゃんが死んでしまってから 私達の間に 目に見えない何かがあって、 それが今、 たった今取れて本当の気持ちを さらけ出させたのかもしれない。 「…圭ちゃん…」 「ん?」 圭ちゃんは、軽く親指で私の目を触り、 私の目線に合わせてくれた。