【完】私なりの愛のカタチ。





「……ごめんな。俺……自分のことなのに…
愛に任せてる。甘えてる。」



「何言ってるの?そんなことない!
私にもっと甘えてよ!頼ってよ!」



私の目には涙が浮かんだけれど、
泣きたくなかった。



だから、涙をのんで、
圭ちゃんに訴えた。



「……俺、三上先生が転勤した時、
正直動揺した。華が愛していた人だから、
離れてくれて
嬉しいはずなのに、華が悲しむ気がして。」



突然、話し始めた圭ちゃん。



「…あの後、愛が、体育館に入っていくのを見た。
でも、声をかけられなかった。
そのまま、教室に戻ったら突然由奈が、
理由を話してくれて。
あの手紙が華が三上先生に当てたものだと知って。」



圭ちゃんの言葉はむちゃくちゃだった。

だけど、しっかり何かを伝えたいんだと思って
静かに聞いた。