「…失礼します!」
ヨウくんがそう言って
ガラッと扉を開けると、
ガク先輩が対応してくれた。
「あ、今先生いねぇよ?…って、
愛ちゃん…と、ヨウくん!」
「…はい…そうですが…
あ、あの、永瀬体調悪いみたいなんですけど…
先生居ないんですよね…?」
ガク先輩がヨウくんって呼ぶから
ヨウくんも私もびっくりしちゃった。
「いいよいいよ。寝な寝な。
圭吾も寝てるし。あ、サボりだよオレはね?」
「…永瀬、また体育終わったら、
まつりと来るから。」
そう言ってヨウくんはグラウンドへと向かった。
「愛ちゃん大丈夫?ほんと顔色悪いね…
圭吾の隣のベッド開いてるよ。使いな」
そう言ってガク先輩は私を空きベッドへと
連れて行ってくれた。