「うーん。まだ華が死んだって思えなくて。 それに、理解したら腹が立つのよ。 華を殺したトラックの運転手に。 腹を立てても華は帰ってこないのにね……」 由奈ちゃんは少し目を細めて そう言った。 「あ、確か次のバス停って言ってたよね? 愛ちゃん」 「あ、はい!」 私達は次のバス停で降りた。 バスの中で言った由奈ちゃんの言葉。 私もそう思う。 運転手が許せないって。 だけど、いくらそんなこと思っても お姉ちゃんが帰らない。