「永瀬…元気か…? 俺は転勤することになって、この街を離れる。 永瀬の妹が俺にお前の書いた手紙を渡してくれた。 ちゃんと読んだよ……」 先生の声はだんだんと震えだす。 「俺も、お前と話しているのたのしかった。 学校に出勤するのが楽しかったよ お前に出会えてよかった…」 先生はそう言って買ったお花を お墓の前に置いた。 先生の肩が小刻みに震えている。 私まで、もらい泣きをしてしまいそうになった。