「先生の所為じゃありません…
それに、お姉ちゃんは喜んでいるはずです。
ちゃんと想いも伝えられたし、
先生が好きだった気持ちを知っていてくれていた事を
知れて。きっと、お姉ちゃんは
天国で飛び跳ねて喜んでいるはずです。」
「………この手紙読むか?」
「いえ、それはもう、先生のものです。
私は大丈夫です。」
「……あの、」
「はい?」
先生が涙をふき、
私に話しかけた。
「……伝えたいことがあるんだけど、
明日丁度、学校休みだから
永瀬のお墓に連れて行ってほしい。
ダメかな?」
断る理由なんてないから、
私はもちろんと答えた。



