「……永瀬の…」 「こんにちは…」 「どうした?」 私は手紙を差し出して口を開いた。 「お姉ちゃんからの手紙です。 高校1年生のお姉ちゃんが書いた手紙です。 読んでくれませんか……?」 三上先生はそれを受け取り、 読み始めた… なんて書いてあるかは分かんなかった。 でも、読み終わった頃の先生の顔は 涙でぐしょぐしょだった。 「先生……?」 「俺…知ってた。」 先生は小さく呟いた。