「…はい……私達小さい頃から
家族のように一緒に居ましたから。
なんかもう、体の一部みたいになってて。」
「“体の一部”か。なんかそういう関係いいよね
なんか、絆みたいなもん感じる」
そういう由奈ちゃんは窓を見て微笑んでいた。
でも、こういう由奈ちゃんだけど、
しんどかったのは由奈ちゃんも一緒だと思う。
だって、中学からずっと仲良くて、
ずーっとバレーやってきた、相棒であり、
ライバルであり、仲間だったんだから……
「由奈ち…由奈先輩は…」
「由奈ちゃんでいいよっ」
「あ、ありがとうございます。
由奈ちゃんは立ち直れましたか?」



