でも、私の願いは 叶うことは無かった。 お姉ちゃんからのカミングアウトを 聞いてから数日で、 何も知らないお姉ちゃんは 私たちの家に遊びに来ていた圭ちゃんにも 私に言ったのと同じように 伝えてしまった。 案の定、 圭ちゃんは…… 『…そっか。よかったな…華』 そう言って先生とお姉ちゃんの恋を応援した。 その時の圭ちゃんの顔を お姉ちゃんは知らないでしょう? すっごく、涙を我慢して 辛さを我慢して……笑ってたんだよ……?