「あれ?愛!それどうしたの!?」


「え?」


まつりは私の首もとを指さして
そう言った。



「…これは、」


「あ!もしかして、
昨日幼なじみ先輩から渡された箱って!
それ?」


私はコクンと頷いた。



「待って待って!付き合ったの?」




まつりがそういった瞬間、
教室の扉が開き、
入ってきたのはヨウくんだった。



「あ、おはよう!」


「…ん。おはよ」



……なんだか、様子がおかしい。



…そっか……そうだよね。


こんな話聞きたくない…よね。



「…付き合ってないよ…
もう、この話終わろう?ね?」



私はそう言って話を終わらせた。