【完】私なりの愛のカタチ。

「…っあ、ありがとうっ」


「どうした？泣きそうな顔して。
そんな嬉しかったんか？」



ヨウくんは私の肩をポンポンと
２回叩いて落ち着かせてくれたんだろう。



「…大丈夫…似てたの。
私の好きな人に。ヨウくんの笑顔が……」



「……そ、そうなんだ。
ソイツとは会ってないのか？」


「え？」


「だって似てるだけで泣きそうになるか？
いつもその笑顔が見られるなら
オレの笑顔も似てるなんて思わないだろ？」



ヨウくんはそう言って
俯いた私の顔を覗きこんだ。