『はな!おれがはなをまもってやる!
なにかあったらすぐにおれにいえよ!』



『…うん。ありがとうけいくん。』




…………っ!




私は夢から現実へ目を覚ました。




「また…っ、この夢。」



私が見たあの夢は
私の姉の華と幼なじみの圭ちゃんだけがいる夢。



私はこのふたりが話しているとき
木の陰に隠れて、
見ていたのが記憶の奥に残っている。



私がこの夢を見るのは
きっと“羨ましさ”からだと思う。