『高校生』

中学生の私にはすごい大人にみえる
大人なのか子供なのかその中間にいる時代だ。

他の女子たちは「○○高校の制服可愛いよねー」とか、そんな事を言っていた気がする

私は朝起きて学校に行って、それから授業を受けて、家に帰る。

部活に入らないしそんな感じで中学校生活を送るんだから高校生でも同じだろうなとか、上辺だけの友達でも居ればいいやとか

そんな事を思っていた…けど

『中学校』

それは、今の私に必要な仲間をくれた大切な大切な時代



「はぁ…」

私は篠原繭花(シノハラ マユカ)、現在進行系で迷子
になっています。これは別に現実逃避のた
めにしゃべってるわけではありません。

この学校、異様に廊下だけ他の学校の2倍はあるんじゃね?っとかそんなことくだらないことを考えていたら後ろから…

「君も迷子なの?」

明るい声がすると思い振り返ると

「あれ!?もしかして先輩でしたか?タメ口ですいません!」

「あぁ…!いやいや!違うよ新入生だよ!」

同じように「新入生」と書かれた名札をしている女の子がいた。

「私も迷子なんだよね」

「よかったー!一人じゃ心細かったんだ!名前は?アタシは七瀬未来(ナナセ ミライ)、未来って呼んで!」

「私は篠原繭花、繭花でいいよ!って呑気に自己紹介してるひまじゃないんだけどね…」

「繭花は自分のクラスわかる?」

「いや、わかんない」

「マジか!よし!1組から回っていこう!」

「え!回るって1年の教室自体がわかんないんだけど…」

「未来わかるよ!でもね、自分クラスがわかんないだけ!じゃあ、行こっか」

「はあっ!?」


ガラガラッ

「ここって1年生全員足りてますか?」

「え?お前ら何やってんだよ!もう、各クラスでSHR始めてる時間だぞ」

「いや…それが自分のクラスがわかりませんでして。」

「はあっ!まあいい、篠原は1組だ、篠原繭花はどっちだ?」

えぇ!私このクラスなの!

「私ですけど」と言ったら、教室から

クスクスっと笑い声が聞こえた、こんな恥はかきたくなかった…そう思っても時間が戻るわけでもない、諦めよう

「先生ー!七瀬未来は何組ですか!」

「おー、七瀬は…っと、3組だな、はやくいけ!」

「ほーい!じゃあね!繭花!」

嵐のように未来は自分のクラスへと向かったいった


「篠原!お前も席につけ!」

「あっ!はい」

あぁー、完璧に変人か不良扱いだよねこれ

「面白いなー、篠原さん」