「おーい。こっちこっち!」
そう言って車のクラクションを鳴らす男、"上田 和也"。
「久しぶりだね、元気にしてた??」
そう言って笑う男、"川嶋 大樹"。
この2人は杏奈の2つ上の先輩達で高校の時に
仲良くさせてもらった先輩グループの中の一員だった。
「和也、遅いんだけど。」
「そんな怒んなって。何か奢るからさ!」
そう言いながら頭を撫でてくる。
毎回ながら頭を撫でて来るのは嫌いだ。
私は心の中で悪態をついていた。
「大樹くん、久しぶりです!」
笑顔で照れながら言う愛美はきっと大樹が
好きなんだろうと思っていた。
「おー。愛美ちゃん!俺の名前覚えててくれたんだ!」
そう言いながら微笑む大樹を杏奈は見ていた。
"相変わらず胡散臭い笑顔…。"
そう思いながら2人の会話を黙って聞いていた。
「勿論です!今日はどこに行くんですか??」
愛美はワクワクしながら2人に聞いていた。
「そうだなー。この前俺らカラオケに行ったからな」
「じゃあ大樹の家で酒パでもしながら花火する??」
そう言いながらバックミラーで私達を見る和也。
「私は別に。甘い物食べたい。」
簡潔に冷たく言い放して煙草に火をつける。
「大樹くんの家広いし、花火楽しみ!」
そう言いながら前のめりで楽しそうに話す愛美を見て
"こんな風に遊ぶのも後少しなんだろうな"
そう独り言のように思いながら外の景色を見ていた。
