私があの人の事をチラチラと見てるのに気づいた加奈ちゃんは、
「やだねー、青華は。不良の集まりじゃん。」
昔からの男の子嫌いを勃発させる。
「ちょっと加奈ちゃん…」
「だってそうじゃない。」
フンッと鼻を鳴らしてしまった加奈ちゃん。
「そんな事、ないよ?
いい人もいるもん。」
そう、私たち青藍女子はいわゆるお嬢様校で、共学の学校は不良がいっぱいいると聞かされて育ってきた。
だから、男の子と免疫がないのは当たり前。
「そーゆー加奈ちゃん、青華に彼氏いるじゃない。」
私がどんよりしていると桃ちゃんは衝撃的なことを暴露した。
「えっ、加奈ちゃん…?え!?」
私が慌てて加奈ちゃんを見ると、顔を赤く染めて俯いている。
その行動は肯定として受け止めてもいいのかな。
「じゃあ、なんで悪く言うの?」
私がそう聞くと加奈ちゃんは
「私の彼氏は普通の人なの!
なのに、青華ってだけでお父さんたちが許してくれなくて…。
青華を悪く言わなくちゃやっていけなくて…」
加奈ちゃんの言葉に、私はドキリと胸が脈打った。

