2時か


そろそろ用事済ませて帰るか


あいつに怒られるし


立ち去ろうとした瞬間


「あ、あの」


声がかかった


振り返ればボコボコにされてた


やつが顔を歪めてこちらに


話しかけていた


「何?」


早く帰りたい


「あっありがとっございます…」


「あぁ、じゃ手当しろよ」


本当にかえろ


踵を返し暗い街へと足を踏み入れて行った


「白夜…」


そう言われていたことは聞いていない