君と僕の秘密。〜スキ?キライ?〜

やっとの思いで教室に着き、先生に渡された大量のプリントを教卓にバサバサーッと置く。

そして再び急ぎ足で教室を出て、ある場所へと向かう。

そこは、唯一あたしが学校で『裏』に戻れる場所。

全力で階段を駆け上がり、最上階に着くと、そこには「立ち入り禁止」のプレート。

でもそんなのは無視して、鉄の重くサビついた扉を開けると、真っ青な空と見慣れた2人がいた。

「あ、美寧〜!おかえりなさいっ!」

「おーやっと来たか〜。どーせまたパシリだったんだろー?」

ほぼ同時に2人が話しかけてくる。

「ん、ただいま。」
と、短く返事をして、2人の間に座る。

この2人は、あたしの『裏』を知る数少ない人物。

1人は、あたしの大親友で、ちょっと身長が小さめの新持莉沙(あらもち りさ)。

毛先をちょっと巻いた、黒いセミロングの髪をふわふわさせながら、いつもほわわ〜んと話しかけてくる。

あたしとはうって変わって、守ってあげたくなるような可愛い子。

だから、一部の男子からすごい支持を得ているけど、天然、とゆーかただ鈍感なだけなのか、本人は全くそれに気づいていない。

まぁそこが可愛いけど(笑)

もう1人は、幼なじみとゆーか、ただの腐れ縁の加賀雅人(かが まさと)。

親が仲のいい友達だったとかで、小さい時からずっと一緒。
そのせいでよく恋人に間違われて、ホンットいいメーワクだ。

性格は明るくて、盛り上げ上手。

それなりのイケメンらしく(あたしはイケメンだとは思ってない)、たまに告白現場に遭遇したり。

それを自慢してきたりするから、ウザいのなんの。あたしの『裏』スイッチが入るのは、大抵コイツのせい。

と、まぁ。

この2人とはいつも一緒で、昼休みは立ち入り禁止のこの屋上で過ごしている。

人を信頼できないあたしが、唯一信頼できる2人。

なんだかんだで、莉沙と雅人といる時が1番『自分』でいられる気がする。