Schicksal



同じ顔をした少女が殺し合う。


建物は破壊され、周りにはたくさんの人が死んでいる。

そんな中で、何故、私達は殺し合っているんだろう。

理由なんて分からなかった。


いや、あるはずが無かった。


たった数時間前に会ったばかり、言葉を交わすこともなく

「ぅ…ぅぁ…」
少女は泣いていた。

やっと会えたのに
言いたいことだっていっぱいある。

なのに…なにも言えずこのまま死んでいくのだろうか…

顔を上げると、同じ顔をした少女もまた、
泣いていた。

声は出さず、涙だけを流していた。

今まで仲間と共に戦ってきた。

その結果がこんな形で終わってしまうのか…
いや、まだ終わるわけにはいかない。



”私にはまだやらなければいけないことがある”