今、この時、2人の少女が終を告げよとしている。 どちらのものかもわからない血が肌をつたい落ちていく。 止まることもなく、2人の血で染め上げたかのような真紅の満月が2人の影を作った。 月に照らされ2人の顔が浮かぶ。 髪色、背丈、輪郭、瞳の色、その全てが鏡に写したかのように、 それは”同じ”だった。