「駄目だ」
鋭い声が響く。

「何でだよー!
小姓が欲しいって言ってたじゃん」

部屋の中では沖田が
誰かと会話している。

呉服屋を出た私は沖田に連れられるがまま
新撰組屯所に来た。

沖田はここで待ってて、と言ったまま
私を廊下に置いて部屋に入って行った。