東に昇る眩い太陽。
薄い雲の広がる澄んだ青い空。


何ら変わりない何時もの日常が、ある日突然奪われた。



もしあの日、あの時間を避けていれば

もしあの時、違う選択をしていれば

もしあの瞬間、何の迷いもしなければ


この悲劇を回避し、今と異なる運命を辿る事ができたのだろうか……



何も言わない無口な空を見上げる少年は、拳を握りながら太陽に背を向ける。