女バス部がサッカー部に恋をした。

「た、たとえば?」

真実が聞く。

「駅前に新しくできたカフェとか。」

そう言うと、真実は目の色を変えた。

「ホント⁉︎行こう、カフェ。次のoffいつだっけ?明々後日?」

ああ、ワールド入ってる。

まぁ、いいか。かわいいし。

ちなみに次のoffは、休日。

なんで、一日真実に付き合おうと思います。

「じゃあ、明々後日、時計台に、11時に。」

俺がそう言うと、急に顔を赤くして、

「ねえ、遼あのさ…」

と、ボソボソ言いはじめた。

「ん、何?」

「えっと、私ってどんな格好すればいいの?」

わあ、なんだそんな話?

女子にしたら大事な話なのかな?

「真実ならなんでもかわいいよ。」

「そんなこと言ってたら明々後日、デートしないよ?」

その一言に、俺はふっと笑った。