「これ、忘れ物。」
走って追いかけてきてくれたのか、少しだけ息が切れていた。
無理もない。
ここは美術室から少し離れた階段を下りたところだ。
そこそこ距離がある。
武内先輩の手には、私の筆箱があった。
プラスチック製の四角い、パステルカラーのもので、「mami」というシールが張ってある。
「す、すいません。ありがとうございます。」
武内先輩はいえいえ、と言って筆箱を渡す。
武内先輩に触れられた肩が熱い。
(私、まだ先輩のこと…)
そんなことを意識してしまう。
「あ、でも、先輩がなんで美術室に…?」
「あぁ、それね。恥ずかしい話、提出のヤツが終わってなくてさ。放課後は部活あるから昼休みにやろうと思ってね。」
それは、それは…
(サンキュー神様!)
走って追いかけてきてくれたのか、少しだけ息が切れていた。
無理もない。
ここは美術室から少し離れた階段を下りたところだ。
そこそこ距離がある。
武内先輩の手には、私の筆箱があった。
プラスチック製の四角い、パステルカラーのもので、「mami」というシールが張ってある。
「す、すいません。ありがとうございます。」
武内先輩はいえいえ、と言って筆箱を渡す。
武内先輩に触れられた肩が熱い。
(私、まだ先輩のこと…)
そんなことを意識してしまう。
「あ、でも、先輩がなんで美術室に…?」
「あぁ、それね。恥ずかしい話、提出のヤツが終わってなくてさ。放課後は部活あるから昼休みにやろうと思ってね。」
それは、それは…
(サンキュー神様!)

