女バス部がサッカー部に恋をした。

公園に着いた。


私たちはベンチに座る。


小さな子供が、遊具で遊んでいる。


「かわいい。」


私は小さく呟いた。


「ちっちゃい子、好きなの?」


「うん。」


「そうなんだ。いつもバスケしてるとことかばっかよく見るから、ちっちゃい子とか嫌いなんだと思ってた。」


「そういうのを偏見って言うんだよ」


「だね。」


私たちは笑い合う。


それから一時間たって、遼が立ち上がった。


「そろそろ帰るか。」


「うん。」


「『デート』してくれてありがとう。」


「なッ!やっぱり、デートだったんじゃん!」


「ハハッ。んー、真実が今日楽しかったんなら、今日が初デートにしよう。」


遼が微笑む。