「真実、行こう。」


遼が言った。


「うん。」


私たちは歩き出した。


ここから公園まではそれほど遠くない。


(公園についたらどうしよ。)


私がそんなことを思っていたら、遼の手が私の手に触れた。


と、いうか繋がれた。


「えっ」


私は驚いた。


「あ、ゴメン。嫌…だった?」


「ううん。そんなことない。」


私はそう言って遼と手をつないだ。


私と手を繋ぎたいって思ってくれてることとか、気を遣ってくれてることが、嬉しい。