「いらっしゃいませ。」

制服を身につけているウェイトレスのお姉さんが言った。

席はいくつか空いていた。

「席が空いててよかったね。」

席に着いて真実が言った。

「ああ。」

俺は微笑んだ。

「何頼む?」

真実に聞かれたので、俺は「コーヒー」と答えると、

「遼って苦いモノ大丈夫なんだね。」

そう言って真実は、ココアを頼んだ。

それから、美味しいと評判のケーキ。

これは、俺も注文した。


「なあ、真実って何が好きなの?」

「え?何って、食べ物の中でってコト?」

「いや、だから…なんでも。か、彼氏として、真実のこと、知っときたいってゆうか、なんてゆうか…」