完璧男子と恋愛中



「何かこの辺りで騒ぎが起こっていたようなのですが、……どうかいたしましたか?」

こてん、と首を傾げながら、

目線は梨々香様から外さずに尋ねる美智様。


梨々香様は、数秒間動きが止まっていたけれど、美智様の問いかけにハッと意識を戻して、


「……べ、別にどうもしてないわよ?そ、それに、あんたには関係ないじゃない?偉そうに、く、口挟んでこないでよっ」

ところどころ詰まりながらも、偉そうな態度を変えないまま、逆ギレ気味に言い切った。

そこで終わればまだ良かったものの、その場を離れなかった美智様に、

「本当に目障りね。あんたは関係ないじゃない。さっさと私の前から消えなさいよ!」

と言ってしまった。


……多分、その瞬間、

この会場中の誰もが思ったと思う。



『花村は終わったな』と。