会場中が静まり返り、誰1人として声を発さない。 数秒後、私は一旦深く息を吐いてから、 「………顔を上げて下さい、花村様」 と出来るだけ落ち着いた声で言った。 そして、佑斗の方を見る。 すると、まるで私の言いたいことを知っていたかのように、迷いなくこちらに歩いて来た。