「私が佑斗様の婚約者だって言っているの!私は、花村商事の一人娘よ⁉︎欲しいものは何でも手に入るんだから!」 キッとさらに鋭く私を睨みつける彼女。 「佑斗様の婚約者になりたいってパパにお願いしたら、いいって言ったもん!」 ……花村商事の娘、か。 花村商事は、日本でも有数の大企業だ。 彼女の父親、つまりは花村商事の社長とは、あまり面識がないけれど、割と評判の良い方だったと思うのだけれど……。 娘には弱いのかしら。