「…馬鹿って何よ、馬鹿って!香琳は、香琳は本当に不安だったのに……っ」


「いや、馬鹿だ」



だから何で…っ。

続けて言おうとした香琳に、佑斗は…




「俺が香琳を嫌いになるわけないだろ」






耳元で、そう囁いたーー。