「香琳」


数秒後、佑斗の声が聞こえてきて、私は思わず佑斗の服をさらに強く握りしめた。


……何、言われるのかな……。


涙までもさらに溢れてきそうになる中、私の耳に聞こえた言葉は、意外なものだった。