嘘をひとつだけ。

「この後、映画でも見ない?」

「うん、いいよ!薫くん見たいのある?」

「んー、俺わりとジャンルの守備範囲広いけど、愛菜ちゃんはどんなの好き?」

「守備範囲って…」



クスクスと愛菜は笑う。

「あのね?その…引かないでよ?アクションとか、CGとか派手なのが好きなの。」

「いや、そんなことじゃ引かないって。でも意外。」