やっぱり、昨日熱かったのは熱のせいだった。

[風邪引いちゃった。学校行けない。]

速水くんにメッセージを送った。

3秒もしないうちに返事がきた。

[まじ?大丈夫?心配で俺も風邪引きそう。亜深がいない学校つまらない{(-_-)}]

かわいい絵文字付きで嬉しかった。

私もすぐに返した。

[大丈夫だよ!理玖に会えない、淋しいよー(><)ていうか、理玖って呼んでみたよo(^_^)o]

理玖が私を亜深って呼ぶから、私も呼び捨てにしてみた。

授業が始まったのか、既読はそれ以来つかなかった。

授業が終わるくらいに、

[理玖って、まじ嬉しい(*^_^*) ありがとう、それからもそう呼んでo(^_^)oo(^_^)oo(^_^)o]

そのあとすぐに、

[亜深、窓開けてみ?]

ときた。

自分の部屋の窓を開けてみる。

虹が出ていた。綺麗で見とれてしまった。

「あーみーっ!!」

理玖の声がする。

「理玖っ!なんで?」

理玖はビニール袋を持って、私の家の前に立っていた。

「亜深に会いたかった」

真っ直ぐに見つめる理玖の顔が大好きだ。

「今、鍵あけるね!」

そういって、急いで玄関へ向かった。

「どうぞ。汚いけどね」

理玖はちゃんと靴を揃えて中に入った。