竜胆〜りんどう〜

勿忘草のドアを秀が開ける

一瞬にして華やかな世界が広がる

オンナとオトコの駆け引き
偽りの笑顔

あー…胸クソ悪ぃ

オンナ達の香水が纏わりつき気分は最悪

黒服が先頭に立ち
オレと秀をVIP席へと案内する

オレが通るとオンナ共が色めき立つ

コイツらはオレの看板が目的で…

"八神組若頭"

この街じゃこのブランド名が幅を効かす
喉から手が出るほど欲しい名

ココに居るオンナで
オレに媚びを売らないオンナはいない

ママは別だが…

媚びを売り計算高いオンナに
オレが靡くと思ってんのか…

舐められたモンだな

自嘲気味に笑う

オンナは…瑠李だけでいい

黒服がVIP席のドアを開ける

中に入ると
まだ誰も居ない空間が広がっていた