竜胆〜りんどう〜

カーテンがゆっくり開く

「何があった?」

カーテンの中に直ぐにでも入りたかったが
医者の領分犯せば恭子が黙っちゃいねぇ
それがわかっていたから
大人しくしていたのだが…

「…ねぇ
…アンタはあの子を無条件で愛せる?
あの子がアンタを愛することがなくても」

恭子の何とも言えない顔と…言葉

はっ‼︎
ンなもん決まってる
オレをダレだと思ってる…

「…愚問だな
つまんねぇコト聞くんじゃねーよ
…このオレが
初めて欲しいと思ったオンナだ」

ソノ答えで満足したのか
恭子は深いため息をつき
チラリと瑠李の方を見る

「あの子を苦しめているものは根深い…
もう少し問診したかったけど
今はアレが限界だった
きっとあの子に必要なのは
休息とたっぷりの睡眠
…ソレを
…守ってあげられる人が必要だわ
あの子のトラウマが
何処から来ているか調べないと…」

「…心配すんな
トラウマだろうが悪夢だろうが
オレが治してやる…絶対にな」

ああそうだ
トラウマやら悪夢やら何かに
オレと瑠李の邪魔はさせねぇ

「ふぅーっ…
相変わらずのオレサマぶりで
おねーちゃんは頭イタイわ
…まあ、いいわ
アンタがソコまで言うんなら
彼女を守んなさい…命掛けて…
ソレぐらいの気持ちじゃなきゃ
きっとあの子は守れないわ…」