竜胆〜りんどう〜

「…瑠李…どうした?ん?」

一歩下がって距離を取ったあたしの頬に
そっと指を滑らす京吾は
どこまでも優しい瞳であたしを見つめる

何も言えないあたしは
京吾の瞳に囚われないようただ首を振るのみ

「若…瑠李様が常識人でよかったと思います
若と同じネジが一本飛んでるような方でしたら
今頃はお二人とも始めてしまっていたかと…
…若に睨みをきかされても痛くもなんともないですがね
ああ瑠李様は別ですが」

なんとも変態発言をする秀

京吾が無言で秀を睨みつけていた
それはもう泣く子も黙るーー
きっと秀以外の者ならば脱兎のごとく逃げ出しているだろう
けれど秀は飄々としていて京吾のソレを軽く受け流す

そんな緊迫した中でもマイペースな変態秀が
口を開く