竜胆〜りんどう〜


「…瑠李さま…大丈夫ですか?」

結構ボンヤリしていたみたい

眉間にシワを寄せ
秀があたしを覗き込んでいた

「…ゴメン…大丈夫…
うん…京吾がオンナの人キライなの
何となくだけどわかるなって」

「ほう?」

秀がさりげなくお水を
あたしに渡してくれた
一口飲むと喉が潤う
ホッと息を吐く

続けて下さいと秀が言う

「うん…えっとね、上手く言えないけど
京吾に寄ってくるオンナの人たちって…
ちゃんと京吾のコト見てないって思ってた
京吾そこに居るのに
何か全然違う方見てる気がしてって…
ゴメン…言ってる意味自分でもわかんな
「いえ、良くわかりましたよ
やはり…若の目は曇ってなどなかった
素晴らしいですね、瑠李さま
私の方こそ瑠李さまに
謝らないといけません
申し訳ございません」

へ?逆にビックリ
何で秀が謝るの?

「なん…何で…」

秀は下げていた頭を上げニコリと微笑む

「瑠李さま…若をよろしくお願いします
あなたなら若を支える事が出来る
唯一の存在になられるでしょう
若頭補佐としてそして…京吾の友として
あなたに頼みます

…あんな京吾初めて見た
オンナの横で笑って
息を吐いている京吾を…」

若頭補佐の仮面を外し素の秀で
あたしに話すこの人は
きっと滅多に若頭補佐という仮面を
外さないだろうに
…少しは信頼してもらえたというコトかな