竜胆〜りんどう〜

「るい、元気だった?
あなた全然顔見せに来てくれないから…」

ゆっくりあたしに近付くママは
やっぱり見つけてしまうワケで

「どうしたの?これ…」

腕の赤黒い痣にそっと手をおく

ビクっ

人に触られることに慣れてなくて
一瞬身体が拒絶する

それでもママは怯むことなく
あたしに触れてくる

何もなかったかのように

拒絶を見せたあたしを
気づかなかったように

「須藤にヤられたみたよ、ママ
ねぇ、アイツいつまでココに…」
「須藤がるいに手を上げたの?
そう…
るいゴメンなさいね、痛い?
お医者さんに行く?」

泣きそうな顔で聞いてくるママに
首を横に振る

「…別に平気…
それより…あたしになにか用?」

そうママに尋ねた時
愛菜さんが着替えてくるね
と言って奥のロッカーに消えていった