竜胆〜りんどう〜

「ふうーっ
ゴメンね、
あたしが10時半に来てって言っといてさ
…ちょっと‼︎るい、アンタ腕!」

愛菜さんの目が見開かれる

蹴りを受けた両腕が赤黒く変色していた
まあ…至近距離だったししゃーない
けど、愛菜さんの怒りは治まらず…

「アイツっ‼︎あんの役立たずのクズが!
もう限界‼︎
ママの知り合いの息子だか
なんだかしんないけど
辞めさせてもらおう!
なんの役にも立ってないのに
エラそうにしてさ!
ママも何で何時迄もアイツ雇ってんだろ?」

ねー、なんて同意を求められてもなあ
…でも、うん、
あたしもアイツバカだからキライ

そうして再びドアがあく
そこには上品な雰囲気で
見事に着物を着こなすママの姿

あたしを見つけて目を細め妖艶に微笑む