「もうやばいんだよ!可愛くてかっこよくて!猫っぽいんだよーっ!…って聞いてる?!梨恋!」

「あー、うん、聞いてるよ〜」

高校三年の冬、転校生がやってきた…

らしい。笑


まあ私は転校生がやってきた日に休んでいて会ってはいないんだが…。


私は遠野 梨恋。どこにでもいる平凡な女子高校生。


…隣で騒いでいるふわふわした女子は私の親友でとても可愛い栗原美緒。

小学校からの親友。


…美緒は転校生のことで騒いでいるが私は正直、男に興味がない。


ボーッとしていると朝のHRが始まるチャイムが鳴り、美緒はしぶしぶ自分の席に戻って行った。

ボーッとしたまま一日が終わり放課後になった。

スクバに教科書やら詰め込んでいると美緒がこちらに小走りでやってきた。


「ねぇ梨恋っ、新しくできたカフェ行かない??」


と、可愛らしく聞いてきたので断る理由もないので


「いいよ!♪」


と言った。