「初日、どうだった?」

アカリくんと中庭の時計台で待ち合わせて、一緒に帰った。

「んー、皆いい人ばかりでイイねえ。」
「良かったな。・・・お?」

アカリくんがふいに違う方向を見たから、そちらを見ると、知らない、見るからに年上そうな人が私を見て立っていた。

「あのさ、転校してきたアカリの親戚っていう片桐ゆきちゃんかな?」
「そうですけど・・・。」
「相談があるんだけど、ちょっと時間もらえるかな?」
「べつに、、いいですよ。」
「アカリ、ちょっとゆきちゃん借りるね。」
「はい。」
「でわでわ、、HOMEにレッツゴーだ!!」
「ホオム?とは?」
「あー、部室のことだぁ」

その人について行くと、ある部屋にたどり着いた。
「HOME」って書いてる。。。
「突然悪いね、。ちょっと急なんだけどうちのサークル、マネージャーを探してて・・・。ぜひゆきちゃんになってほしいんだ。」

サークルって何ですか?と言いそうになったけど、さすがに怪しまれるし、大体どんなものか予想がついたから聞くのは辞めた。

「なんのサークルですか?」
「ぅぅ。バカみたいなサークルだから言いにくいんだけど…。
”イケメンサークル”っていうんだ。」
「はい?えっと…。そのサークルってマネージャーいるんですか?別にいらないような気がしするんですけど。」
「んー、ちょっといないと困ることがあったりするんだよな。だからいるからな、なんて。
あ、言うの忘れてたな。俺は新川大雅っていうんだ。」
「あ、はい。で、、私は今からどうしたら、、、。」
「えっ?なってくれる?」
「あ、、ちょっと考えましたけど、いいですよ。」
「ほんと?!じゃ、よかった!部員にも言っとくわぁ」

何かちゃんとしたこときいてなかったけど。。
楽しそうだし。。いっか。