*麗奈side*

「麗奈起きなさーい!!」

『はぁ~い…』
眠たい目を擦りながら、今日を迎える。
カーテンの隙間からはいる光が朝が来たことを知らせているように思えた。

制服も、夏用に変わりいよいよ夏を迎える。

私は、夏用の制服に腕を通し、眠たい目を擦りながら朝ご飯を食べ登校の準備をする。

「行ってきます」と小さめな声で呟きドアを開ける。
6月とは思えないほどの暑さを体で感じながら通学路を歩いていた。


「おはよー」
いつも一緒に登校する、春奈だ。
私も「おはよー」と返すと春奈はこちらに寄って来た。
ショートカットの私とは違い春奈は、ロングで少し癖のある髪型だ。人懐っこい性格から非常に男子たちからモテている。

「今日で大会1カ月前だねー」
「そうだねー」
私達は、三年生最後の大会1カ月前を迎えていた。